【Journal】佐々木周作特任教授
\行動科学 ✕ 生物多様性保全/
寄付型/金銭型インセンティブによって「いきもの写真」のアプリ投稿行動が変化
―ユーザー参加型で生物多様性データを集めていくために―
(国立環境研究所 久保雄広主任研究員との共同プレスリリース)
タイトル:“Prosocial and Financial Incentives for Biodiversity Conservation: A Field Experiment Using a Smartphone App”
著 者 名:Shusaku Sasaki, Takahiro Kubo, Shodai Kitano
雑 誌 名:Ecological Economics, Volume 230, 108506
D O I:https://doi.org/10.1016/j.ecolecon.2024.108506
【佐々木周作・特任教授(常勤)のコメント】
この研究は、人々が“なぜ投稿するのか”という行動の動機を探り、適切な方法で後押しすることで、生物の多様性を守る情報をうまく集めることができることを示しました。今後は、企業がインセンティブの原資を拠出することで、消費者の投稿行動の促進を通じて、自社の社会貢献活動として生物多様性の保全に寄与する参加型スキームの構築にもつながる可能性があります。民間企業が主体的に生物多様性保全に参画するための現実的な方法として、大きな発展性があると感じています。